~The ball is my bro ~

2012年7月3日

大人たちにとっての幼稚園と、子ども達にとっての幼稚園。幼稚園という存在は同じでも、それぞれ価値観や感覚、求めるものは異なるでしょう。子ども達にとって幼稚園とは「たのしくお友達と遊ぶところ」ではないでしょうか。楽しくお友達と遊ぶためには、様々な力が必要となります。簡単なようで少し難しい、大人になっても簡単には出来ない時もあります。コミュニケーション能力も幼稚園で学ぶ、集団の中で学ぶ大切な「技術」だと私は思っています。以前、偶然にも撮影出来た1枚の写真があります。

この写真は今年1歳児から2歳児になる男の子、そして今年2歳児から3歳児になる男の子の写真です。 まだ色々な事を言葉でうまく表現するのは得意ではない年齢の子ども達。さて、1人の男の子がボールで遊んでいました。まだ「人+物」の状態です。それを見て興味を持った男の子がその子に近づいていきました。隣でその子をジーっと見ています。それに気づいた男の子は自分よりも少し小さい男の子に何も言わず持っていたボールを差し出しました。言葉ではなく行動で「一緒に遊ぼう♪」と伝えたような気がしました。その時の瞬間の写真です。「人+物」という自分と何か・・・・・という世界から「人+人+物」に世界が広がった瞬間の様な気がしました。この後二人はボールを蹴って仲よく遊んでいました。まだ言葉で上手く表現できない子ども達も、それぞれの成長に応じた「コミュニケーション」をとりながら、それぞれが毎日の生活の中で集団の中で生きていく事を学んでいます♪毎日同じように通っているようですが、子ども達にとっては毎日が変化していてワクワクする冒険のような1日なのではないでしょうか。私も知らない世界に触れた時の興奮とドキドキを思い出した瞬間でした。

 

© 認定こども園 吉田南幼稚園

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