環境構成

2020年7月3日

新園舎前のウッドデッキ。

その下に基礎となるコンクリートの犬走りがありましたが

転倒した時など危険ではないだろうか。

そのような意見がありましたので施工業者さんと1ヶ月悩んだ末に

盛土をして芝生を植えることにしました。

工事前はこのように基礎のコンクリートが見えている状態です。

安全面を考慮し、建築段階で基礎の角は丸く面取りしていたのですが

デッキからの高さがあり、少し危ないかもしれないです。

梅雨の晴れ間に、盛り土をして高さをあげました。

またその上に芝生を植えることで子ども達の安全性がグッと向上

しました。雨天の際も泥だらけになる心配もなく、

芝生が水を吸収してくれます。

こんな感じで予想以上の完成でした。

このデッキに柵をつけた方が安全面として良いですよ。

最後まで建築側の担当者さまから言われていましたが、

私も最後まで拒み続けました。

このながいウッドデッキは子ども達や保育者の「憩いのベンチ」

この写真のように座って、絵本を読んだり。話をしたり。

疲れたら休憩したりする最適の場所だからです。

安全面。本当に大切なことです。

ただし、安全面を配慮しすぎ世の中の施設は何もかも不自由ない

環境になってきました。

それと引き替えに、本来子ども達が身につけるべき身体の能力が

どんどんと低下していることも受け止めないといけません。

少しの段差、平坦ではない通路。

そんな場所も子ども達の成長にとって非常に重要な環境です。

全てが安全すぎる環境では子ども達は育ちませんので。

少しの怪我をする事も、こどもたちが危機意識・自己防衛という

スキルを学ぶことになるからです。

と、いうことで。

この環境は是非そういった目線で見て頂ければと思います。

「緻密で繊細な環境作りは子どもたちを細部から成長させる」

私はそうだと信じています。

© 認定こども園 吉田南幼稚園

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