聖人ニコラウスとクリスマス

2021年12月25日

メリークリスマス。
昨日は子ども達と楽しいクリスマスイブを過ごせたでしょうか?
サンタさんからも子ども達に「プレゼント」が届きましたか?
各家庭によってそれぞれの過ごし方やクリスマスの在り方があると思います。

私も我が子へのクリスマスプレゼントを考えていた時、ふと思ったことがありました。
「なんでクリスマスにサンタクロースはプレゼントを与えるのだろう?」

色々と調べると2つの説が出てきましたのでご紹介します。
1つ目の理由は、サンタクロースのモデルとなった聖人ニコラウスが、貧しい人々に贈り物を配ったことが習慣化したからだそうです。
2つ目の理由は、北欧の伝説でソリに乗った妖精がプレゼントをくれるというものがあり、聖人ニコラウスのお話と結びついてクリスマスイベントとなったからとの事でした。

私的には1つ目のニコラウス説が非常にしっくりときます。
私たちが過ごす園生活でも「困っている人」がいれば「寄りそってあげる」事を大切にしています。

何かを与える事だけが正解ではなく、「困っている人」の気持ちをひろってあげる優しい心。
困っている人を「何かあったのかな?」と感じ取れる観察力。そういった力は人としてとても「大切な力」だと考えています。

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人ではないのですが、2学期にこのような事が保育時間であったようです。
年少3歳児の男の子たち3人の写真。
よく見て下さい。カマキリがいます。
この男の子たちには「カマキリが壁の向こう側に行きたいけど、どれだけ頑張ってもこの壁向こう側にいけない。」
そう感じ取ったようです。それが彼らの「観察力」。子ども達は人だけでなく「虫(いのち)」達にも観察眼を日頃から向けています。

そして壁の上にいる男の子は「ツル科の植物を使い、上え引っ張ってあげようとしています。」
左下側の男の子は「木の枝で上に持ち上げようとしています。」
右下側の男の子は「がんばれ、がんばれ。」と応援しているのでしょうか?

いずれにせよ、彼らも「聖人ニコラウス」のように「あたたかくて優しい心」が育っていること感じました。
幼児期はこのように、人だけでなく周囲の「生き物(いのち)」を通して「命の尊さや道徳心」を学んでいく時期でもあります。

 

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こちらは2歳児クラス(満3歳児)の女の子。
園庭の築山は子ども達の目線では非常に高く、地面も凸凹としていて歩きにくい場所です。
右側の女の子は、緩やかな傾斜を下ることが少し怖かったようです。
そこに歩み寄る左側の女の子

そっと「手」をつなぎに来てくれました。
この2歳児クラスの子ども達にも、確かな「優しさ」が芽生えています。
「この子が今、何かに困っていて。何かを必要としている。」それを感じ取った行為が「手をつなぐ優しさ」なのかもしれません。

大人でも中々出来ない事。
優しくて「まっしろな心」を幼児期にしっかりと育むことが大切だと私は思います。

聖人ニコラウス。
いつの時代も「人」が「人」を支えること、「労わる」こと。
こんな気持ちを大切にしていきましょう。

メリークリスマス。

園長

© 認定こども園 吉田南幼稚園

認定こども園吉田南幼稚園