ゆたかな環境と子ども達
2022年6月16日
最近「ゆたかさ」とは何か?という問いについて考える事があります。
吉田南の先生たちが切りとる「子ども達の姿(写真)」をみると、常々「ゆたかだなぁ~!!」と感覚的に感じます。
私の考えでは「ゆたかさ」にはいくつかの条件があるように感じています。
1つは【心の安心感】です。心理的安全性などとも呼ばれます。
要は「あ~、ここ何か居心地がいいなぁ~♪」という感覚です。
心が安心して、安定している環境では子ども達の遊びや行動が「ゆたかに」なります。
2つ目は「環境」です。私の考える「ゆたかさ」に「緑(植物や木々、花々)」です。
緑をみると、人は心が落ち着きます。なのでものモノクロであったり、セピアのような環境と比較すると「緑」がある事で子ども達も「ゆたか」に育つと思っています。
そして3つ目。3つ目が最後となりますが、それは「人」だと考えています。
園であれば、周りにいるお友達や先生という大人の存在です。
その人々が「せかせかしていたり」、「イライラしていたり」すると、1つ目と2つ目の環境が整っていても「ゆたかさ」は感じません。
その3つの「条件」が「ゆたかさ」を生み出しているような気がします。
そして「ゆたかさ」が何を生み出すのか・・・?
ゆたかさが生み出すもの。
私は「ゆたかさ」は子どもたちを「大胆」にさせると考えています。
思いのまま、遊びを広げ、イキイキとこども達を輝かせてくれます。
そして、そのゆたかな「遊び」を広げる子ども達の姿をみると、保育者の心も「ゆたか」になります。
「ゆたかさの連鎖」です。
だから、私たちは「せかせかと毎日を時間や計画に追われる保育」から「しなやかでゆたかな遊びが展開される保育」へ変化してきました。
「ゆたかな育ち」は子ども達の成長や創造を大きく膨らませる肥料です。
子ども達の写真や、園に咲く花々。
そこに「ゆたかさ」を感じ、なお大きく膨らむ「ゆたかさ」を求めて。
令和型の保育へ。
私たちが大切にする「ゆたかさ」の中で、子ども達が「熟成」しながら育つことを心から考えています。