平成25年度アクティブタイム測定結果について

2014年3月25日

平成25年度の体力測定結果をご報告いたします。
平成24年度から幼児期の運動能力低下に伴い吉田南幼稚園では「運動能力向上プログラム」を導入しました。保育や自由遊びの中で「運動」・「身体を動かす楽しさ」・「発達」など様々な視点から運動遊びの質、自由遊びの質の向上を目指して行って参りました。昨年の卒園生も非常に基礎運動能力を身に付け小学校の持久走大会で学校新記録を2校で出すほど大活躍しているようです。卒園生の活躍は本当に嬉しいものです。運動遊びは子ども達に大きな成長と学びを与えてくれます。身体だけではなく、言語やコミュニケーション能力、神経系の発達、数えればきりがありません。6歳迄の適した時期に適した運動を行うことの大切さを私たちも日々実感しています。そして平成25年度「運動能力測定結果(年長)」の測定値が出ましたので皆様へご紹介させて頂きます。今後も子ども達に、質の高い運動遊びを実践していく予定です。
平成25年度前期体力測定結果
□平成25年度前期体力測定結果(個人)□
こちらの円グラフは年長児個人の「25m走」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」3種目の測定を前期・後期の2回行ったものです。1種目ごとに評価基準値があり最大得点を5点としてあります。3種目合計最大得点は15点。そのうち三種の合計が13~15点はA、10~12点はB、7~9点はC、4~6点はD、1~3点はEとなります。こちらの運動能力測定方法は文部科学省研究費補助金研究成果報告書「幼児の運動能力発達の年次推移と運動能力発達に関与する環境要因の構造分析測定方法」「MKS幼児運動能力検査」参照。

平成25年度後期体力測定結果
こちらの円グラフは後期の3種目測定結果となります。上のグラフからの変化を見ても平均「C」以上の割合が明らかに増加しています。前期は平均値C以上の園児が48%でしたが後期になると9割以上の子ども達が平均的な数値を超えています。日々の身体活動への取り組みが1年で大きな成長へとつながったようです。
H25体力測定結果(種目別)
こちらのグラフは平成25年度体力測定結果(種目別)での変化をグラフ化しました。2学期からアクティブカードを有効に活用し、その他でも旅箱や縄跳び、一輪車、鉄棒、器械体操、ボール遊びなど様々な身体活動へ取り組んできた結果が各種目へ影響しています。子ども達の月齢と同時に基準の測定値も上がっていますので、ただ体が大きくなっただけではなく根本的な運動能力の底上げが出来た事が証明できます。
H25体力測定結果(3種目合計)
最後は平成25年度体力測定3種目合計値の前期・後期の比較となります。昨日卒園していった園児たちも確実に運動能力が向上した事が分かります。幼稚園では小学校へ就学するまでに様々な取り組みを行っていますが「身体活動」も重要な取り組みです。就学までに心身ともに大きく成長するこの活動が、昨今の運動能力低下や外遊びの減少などを改善してくれることでしょう。今後も家でゲームに没頭する子どもではなく、外で元気に遊ぶことを自ら選択する子ども達に育てていきたいものです。最後となりましたが、我々が子ども達にとって出来る活動を今後も全力で取り組んでいかなければなりません。

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