園庭の宝探し???

2016年10月23日

 「徒然草」ずいぶん長い間お休みしてすみませんでした。ご無沙汰しております。この間にいろんなことの書き溜めが山ほどありましたので,マイペースながらぼちぼちと公開させていただきます。話の時季時間と実際とが,かなり前後しますがご容赦ください。よろしくお願いいたします。園長
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運動会前のある日,朝から職員室に「園長先生!」と大きな声で訪ねてくる子どもがいました。「園長先生!大きな石が取れた!」と石を手に立っている。「すごいね!~」と答えるとはちきれんばかりの笑顔で・・「また取ってくる!」と園庭に走り出す。
「なるほど」と思い当たり,園庭に出てみるとしゃがみ込む子ども達のグループを発見!何をしているのかと近づくと・・・園庭の表面に,小さく顔を出している石が実は地中に大きく埋もれた石の一片らしくつまり「氷山の一角です」,それを取ろうとみんなでどうやったら良いか?試行錯誤して石の周りを別の石で掘ってみたり,懸命にチャレンジしているところでした。また、園庭を見回すとほとんども子たちが,懸命にバケツ片手に熱心に小石拾いに集中していたのでした!
 実は伏線がありまして,前日,月曜日は運動会も近く水曜日は予行練習という事で,朝のこの時間に3~5歳全員に声掛けして石拾いをしたのでした。
子ども達にこれが「作業」という意識はまったくありません。
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これは楽しい「宝探し」なのです。先生が片付けようと「Sくんの拾ってくれたバケツの石,この中に入れようか?」と言葉かけすると「いやだ~」と抵抗する。中を見ると10cm×15cmほどの、土にまみれの掘り起こされたとわかる大きな石が入っていました。それでも、「大きい石だね!頑張ったんだね~。」と声をかけると「うん」と嬉しそうに顔を「くしゃ」として笑い,その一声で納得!先生のバケツに入れてくれました。
 きっと子ども達は,前日の経験から今日の自由あそびの時間は自ら小石拾いあそびをやろうと思い立ったようで,全員「石ひろい」で遊んでいたという訳です。一種の連鎖で本日のブームとなったのだろうと思います。
子ども達の興味・やる気は大人の概念を超えたさまざまな「ところ」で発揮されるものです。何気なく保育者が安全を考え,必要から子ども達に良い経験になるだろうとさせた石拾いが「遊びとして広がった」また,一つ子ども達の創造力と可能性にに気づかされた思いがしました。     園 長

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