卒園児

2015年2月21日

 わが園の増改築工事の阿久根建設の松下監督は、仕事のこともあって幼稚園にもよく顔をだされますが,園の活動にとても興味を持っておられ、積極的に行事参加を頂いております。豆まき大会の「鬼役」,共同壁画の特殊紙と壁面の準備等々、また,ときにはつぼみ組のトイレの床も「寒かろう」と断熱材を敷いてくれました。

 先日、作業服の工事の若いお兄さんが,カッコイイバイクに乗って「こんちわー」って感じで「ブルンブルン・スーッ」と立ち去ろうとしていました。

そこへ松下監督が現れて「園長先生,この子誰だか?解かりますか?」と笑顔の若者を見ながらおっしゃいます。

 目を凝らしてもなかなか,「いや,よくわかりませんね~」とお答えすると「そこの○○建設さんとこの・・・」

それで,すぐ分かりました。な・なんと卒園児です。もう22歳になるとのことです。3人兄弟の長男さんで,大きな目の「くりっ」としたところはそのままでした。「こ○○君か?あ~!」と驚いて声かけすると!「はい」と返事が帰ってきました!

また,驚くことに,松下監督が続けました。「弟さんも,あそこで今作業をしてますよ!」

「ええ~!」確か「し○△君?」だったはず。建築現場の屋上に姿があったので早速,声をかけてみると,「はずれ!」・・・なんと○○建設社長のお父さん!!ではないですかあ!!その後,とっても逞しくなった「し○△君」にもしっかり会えました。

監督曰く,20歳ながらしっかりしていて,厳しい環境下ながらいつも徹底した自己管理で,一人前の仕事を責任をもってやってくれている。監督も,全面信頼して任せているとのことでした。嬉しく思うとともに,頼もしい大人となったことに感動を覚えずにいられませんでした。

あの頃,園庭で泣いたり笑ったり、走り回っていたあの子たちが,立派な若者になって,しっかり仕事をしていることにまず持って感動しました。

それからもう一つは,「その子がなんとわが園の建物づくりに携わり,その自らの手で専門職の技を持って,今、この園を作りに携わってくれている。」という事実に,大きな運命と「ご縁」を感じたのです。

きっと素晴らしい施設ができるという予感がしてきました。その日の帰りは何だか「良いことがあった!」と幸せな気持ちで帰路につきました。    園長

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