力をあわせて
2017.05.01
「よいしょ、よいしょ」
今年4月に入園した年少児さん女の子2人が
楽しそうに築山を登ってきました。
「はぁ~のぼれた♪」と達成感に浸る間もなく
1人の女の子は橋を渡り颯爽にもうひとつの築山へ。
「あっ、!!まって~!!」と、つられてもう1人の女の子も
橋を渡り、もう一つの築山へ駆けていきます。
「おっと!」こちら築山は先程の山よりも標高が
高く傾斜もすごい!!
「私にはここから降りることは
できない。」
と言わんばかりに座り込む女の子。
船頭をきった女の子は何事もないように、下まで
降りていってしましました。
立ち尽くす女の子。
「どうしよう。」
下では先に降りた女の子が待っています。
すると・・・・
先程下に降りた女の子が何かを察しました!
「あっ、おともだちはここから降りられないんだ。」
すると来た道を引き返し、立ちすくんでいる
女の子のもとへ駆け寄ります。
すると、手を握り締め、
「こっちのおやまはちいさいから。こっちなら
おりられるよ。」と女の子を来た場所まで
連れていってくれました。
さあ、もう大丈夫だよ。
と力を合わせて進んでいるように見えます。
この素敵な後ろ姿。
今、手を引っ張っている女の子は相手の思いに
気づき、優しさを学んだのではないでしょうか。
それは「おもいやる心」。
そして手を引っ張られている女の子は「不安」から
「安心」へ気持ちが切り替わりました。
それは助けてくれた事への「喜び」と「感謝」の
ような感情でしょう。たった数分の出来事ですが
二人はさらに仲良くなったようです。
次は大丈夫。
二人で仲良く築山を降りていきました。
そして、また次の遊びを探しに園庭を
走り回っていました。
今日も園庭では
「こどもの命が輝いています」。
おしまい。