お知らせ

育ちの姿について

2024.10.03

「うんどうかい」まで残すところ僅かとなり、園庭では子ども達が賑やかに活動をしています。

吉田南幼稚園では「うんどうかい本番の日に上手に、きっちりと!!」出来ることを目的としていません。

「うんどうかい」という1つの行事に向かうまでの「過程(プロセス)」の中で、子ども達が様々な事に気づき、向き合ったり、乗り越えたり、考えたりする事を大切にしています。

例えば、かけっこの練習を初めてした時に 子ども達のほとんどのが1番になりたいと願っています。

けど、1番は1人だけにしか経験する事が出来ません。1番以外の子はみんな自分の思いや願い通りにならないことを経験します。

一生懸命頑張っても、自分の思うようにならないことが世の中にあるということに気づくのです。

他の子と自身の違いにも気づくようになってきます。それこそが、集団の中のわたし。社会の中のわたしという存在に気付くということなのです。


そして私達は「1番になる」という事にスポットを当てるのではなく、「1番を目指して頑張っている姿」にスポットを当てる事を大切にしています。
走る速さではなく、転んでも、遅くても、最後まで走りぬいた姿を 心から賞賛します。
「さいごまでがんばってたね~、ころんでも さいごまではしってるの とってもかっこよかったよ。」
順位だけではなく、その過程や自身の中での頑張りを肯定される事で 順位以上に大切な価値を覚えていきます。


どんだけ頑張っても、思い通りにいかないことは世の中にたくさんあります。

けど、その中で自分自身が目標に向かって最後までやり抜く力が大切ではないでしょうか。

吉田南幼稚園のかけっこに「等級旗」がないのは そういう理由です。

「順番以上の価値を」子ども達は「うんどうかい」という行事の練習を通して 学んでいます。(園長 橋口)
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