お知らせ

子ども達の豊かさとは

2024.11.25

これまで全国様々な幼稚園、保育園、認定こども園を見学してきました。
多くの園を見れば見る程に、自身の中で明確には言語化出来ないのですが・・・素敵な園や素晴らしい園の「共通点」がくっきりと見えるようになってきました。私なりのですが。

この共通点はいくつかカテゴリー分けすることが出来ます。大きく4つに分けるとこんな感じです。
①園の雰囲気 ②子ども達の姿 ③保育者の表情 ④環境構成や遊びの足跡

その中でも「④環境構成や遊びの足跡」は①~③へも多く影響している、繋がっている気がします。
最近吉田南幼稚園にも素敵な「遊びの足跡」を多く見るようになってきたので少しご紹介です。

↓カップに入れられたピンクと赤の花びら。ただ2つの花が水の上に浮かんでいるだけですが、何かとても綺麗です。
次は四角の箱に敷き詰められた「ピンク色の椿の花びら」。
何かを意図があるように、綺麗にバランスよく敷き詰められています。きっと夢中になってこの箱の中に、丁寧に丁寧に花びらを詰めた姿が想像できます。とっても素敵です。
次は、砂の上に せんだんの実 どんぐり 花びら がバランスよく並べられた物です。もしかしたらケーキかもしれません。
この遊びの世界に私はいなかった訳ですが。この作品を見ているだけで 楽しく遊んでいる姿が想像出来ます。自然物を使い豊かな感性を感じます。
こちらも どんぐりが印象的で上のものと似たように感じますが・・・、きっと同じくらいの大きさのどんぐりを丁寧に選びながら円形状に配置していったような感じがします。
子ども達の自由な遊びの中で生れるものは「アート」ともいえるような作品ばかりです。「う~ん、どんぐりだけじゃ華やかさがないから・・・・、ピンクの花びら散りばめよう!!」と言って中央に花びらを散らしたのかもしれません。真相は分かりませんが、このような遊びの足跡がたくさん残っている園は、子ども達の豊かな遊びがしっかりと保障されている気がします。
花びら一枚一枚を丁寧にならべた物もありました。色合いや大きさを考えながら並べたのかもしれません。とても素敵です。
花びらだけでなく、様々な形状の葉や実を並べた物です。感性が豊かだなぁ~と思っていると、改めて「感性の豊かさとは?」、その意味をAIに尋ねてみました。

AIの回答「感性の豊かさとは、感じる力や心の動きが強く、周囲や環境から影響を受けやすいことを指します。」と出てきました。

たしかにそうだなぁ~、と感じます。 まっ白な心の子ども達。見るものや感じるもの全てが美しく、日々自然の中で影響を受け「心が揺れ動いている」ことが分かります。
けど、私が1番大切だと思うことは、子どもの感性がすくすくと育っている事ではないような気がします。

1番大切な事は「子どもが作り出した素敵な感性の形の意味」をしっかりと「受けとめて」、その作品や遊びの足跡を「素敵に飾る」保育者だと感じています。

子ども達は大人が大きく関与しなくても、自然豊かな環境の中で自ら「心を揺れ動かし」感動したりする事が出来ます。

けど、その感動やその時の作品を保育者が丁寧に切り取ったり、飾ったりする事で。その感動を共感したり共有して、また違う誰か(子どもや大人含め)が「心を揺れ動かす」。

そんな雰囲気を感じる園は、どこか素敵な風が吹き抜けていて、居心地の良さを感じます。
子どもの遊んだ足跡を丁寧に扱える保育者がいる園は、いつも良質な保育が展開されています。

言葉にせずとも、その理由が分かるようになってきたのは たくさんの「素敵な園」と出会えたからかもしれません。

吉田南幼稚園の素敵ところを見つけたら、是非先生に声をかけてあげてください。きっと沢山の思いが込められていると思います。
アプリ
インスタ