つなぐ糸#2

2023年7月11日

つなぐ糸#2

7月7日 七夕祭り

天の川を挟んで織姫と彦星が1年で唯一会える日という伝説があり、日本では短冊に願い事を書くという風習があります。

吉田南幼稚園の子ども達も、短冊に「願い」を込めて1つ1つ丁寧に結ぶ姿がありました。

短冊にはアニメのキャラクターになりたい子、ケーキ屋さんやサッカー選手になりたいと願う子。

子ども達の願いは実に多様であり、とてもユニークです。

短冊ばかりに目が行きがちですか、鮮やかな色が美しい七夕飾り1つ1つにも意味がある事をご存じでしょうか?

星が連なる天の川をイメージした「輪つなぎ」。「つながる」という言葉から連想されるように、人とのつながりや夢が続きますようにという願いが込められています。また、星飾りにも「願いが天高く届くように」という意味が込められいるようです。

昔から続く七夕という風習を、子ども達がまた次の世代へ繋げてくれる事を願います。子ども達の純粋でまっすぐな願いもいつか叶いますように。

園長 橋口



 インフルエンザその後とお知らせ

2019年1月31日

1月28日(月)のインフルエンザ保健所に感染園児数は21名で,保健所に報告いたしましたところ,それ以前の1月8日(火)からの散見される感染園児数も含め報告するように指導がありましたので,9名を足して30名で報告をいたしました。その後は29日(火)が新たに4名,30日(木)が3名の発症でした。

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<お知らせ>
行事に「豆まき大会」つきましては,1日実施をメール配信,HP掲載等でおしらせいたしましたが,勝手ながら再度日程を変更させていただき,2月4日(月)実施することにいたしました。」
理由は,2月1日(金)は欠席者が多く見込まれることから,各先生方が「より多くの子ども達に体験させたい。」と強い要望があったためです。途中の制作体験もやや時間的にもの足りない気もいたしますが,「体験が子どもを育てる」と言います。少しでも多くの子ども達に体験の機会を与えたいとの思いが私たち保育者の願いであり努めです。ご理解ください。 ということで,子ども達が制作した「鬼のお面・升・節分飴」(3歳未満児は丸ボーロ)などは4日に持ち帰りますのでよろしくお願いいたします。

<子どもの心への配慮>
このインフルエンザが猛威を振るう中,昨日,一人の先生が日誌に次のような思い綴っておりました。「インフルエンザの疑いで,拡がらないようにするのも解るが,その子どもの気持ちや思いも大切にしたい。」なにか心に思いあたることがあったのでしょう!?
この非常事態に,当然ながら,たいがいは大人都合で物理的に対処しようとするのことが多いのですが・・・。確かに保健・健康面で決まりを守ることは第一優先ですが,同時に保育者として「子どもの心目線」を持つことはもっと大切で,大きな目で見ると子どもの心に寄り添う「育ち」にかかわる重要な部分だと感じられます。
この言葉に,改めて私も「常に子ども達を観る目もつこと」の大切さを感じさせられ「保育者のあるべき姿勢」を再認識させられました。保育者は「心目線」を失っては,教育・保育現場には立てないと思います。どうしてもやむ得ない対応をしなければならない場合でも,保育現場では常にこの配慮を忘れず子ども達の心に寄り添ってほしいと思います。              園 長


 市民文化ホール・マーチング

2019年1月22日

わが園は,鹿児島市セーフコミュニティ(SC)のモデル地区園となっておりますことは以前ご紹介いたしましたが,その関係で鹿児島市の安心安全課の方がわが園のHPを観て,マーチングをやっていることに気づかれ,「SC推進フォーラム(於:市民文化ホール)でのオープニングに出演いただけないか」とのお声掛けをいただきました。そして,保護者の皆さまのご理解ご協力で,去る1月17日(木)400名ほどのお客様の前での演奏が実現しました。
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当日は控室までいただきました。さくら組29名の子ども達は遠足気分なのか?控室から楽しそうにはしゃいでおりましたが,いざ本番を迎え舞台に立つとしっかり引き締まった様子で緊張しながらも,緞帳のあがるのをいまかいまかと楽しみに待っているようにも見えました。
でも,子ども達は凄いです。私の様な緊張屋にはうらやましいほどの落ち着きぶりで,運動会・おゆうぎ会と全く変わることなく,普段以上の力を発揮して素晴らしい演奏をみせてくれました。こんな多くの体験こそが子ども達を,力強く,心豊かにしていくのだろうと思うことでした。
残り少ない幼稚園生活の中29名が揃い,このメンバーでこれまで共にがんばってきたマーチングをあんなに大きな舞台,大勢の観客の前で演奏ができたことは,とても貴重な体験であり,大きな学びとなり,また思い出として長い間子ども達の心に残ることでしょう。
機会をあたえてくださった鹿児島市の皆様,保護者の皆様に心より感謝を申し上げます。DSC_1454


新年を迎えました。

2019年1月17日

1月も中旬を過ぎてしまい,HPのご挨拶が大変遅れてしまいました。いまさらですが,新年あけましておめでとうございます。2019年が幕を開けました。さて,今年,園そして皆様に関係する話題は「幼児教育無償化」ではないしょうか?まだまだ不確定部分が多いですが,政府主導による実施は決定されています。同じ10月からは消費税10%も実施されますが,景気の一時的な冷え込みを予想する方もおられます,庶民の私達には痛い部分もあるのかも知れませんが、国家赤字予算を考えると仕方ないのかもしれません。世論を意識した,一時的な施策も取られるようですが「幼児教育無償化」もそんな中で勇み足的に決定され,性急な実施に巻き込まれた「策」の感もあり,利用児の一時的増加による施設不足など,実施後さまざまな問題も露見するのではないかと懸念しています。しかしながら保護者の皆様の負担軽減は,この少子化時代に歓迎すべきところでしょう。
 4月からわが園もいよいよ「ICT化」に取り組みます。「働き方改革」を実施し,教職員の負担軽減に繋げることが目的ですが「欠席連絡」「バス利用連絡」や週報やともしびなどの園発行物のリアルタイムな情報共有など,負担軽減にも繋がります。ICT化は私個人的には,人と人とのコミュニケーション機会の減少や肌・心の触れ合いといったところに少々懸念は残りますが,合理化とはこういうことなので,しかたないのかもしれません,時代の流れです。子ども達は環境の中で育ちます。環境設定はとても大切なものです。
「ICT化」はそんなときだからこそ,我々保育者や保護者の皆様の「心のふれあい」をもっと大切に意識を高める必要を感じるところです。子ども達にも,「心のふれあい」を感じる機会をできるだけ多く作り,「出会い」「感じ」「考える」環境を作りだし,同時にその事の大切さを伝えていくことも,私達保育者の重要な保育活動であり,社会的役割なのだと思います。「子どもが楽しい!」「親も楽しい!」「教職員も楽しい!」そんな園作りを目指したいと思います。その為にまずは自らを律することから始め「思い」だけに終わらぬように頑張りたいと思います。保護者の皆様のご理解ご協力こそが大きな支えです。
どうぞよろしくお願いいたします。                    (園 長)


おみやげ

2018年12月15日

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「いってきま~す!」みんなウキウキ・ハイテンションで出かけて行きました。
「いってらっしゃ~い」見送る私たちはバスが角を曲がり、見えなくなるまで手を振りました。
 園内はいつもの様子!ほどなく0~2歳児はおやつの時間、先生方が職員室前を給食室に向かっていったり来たり!
 園庭では年・中組が歓声をあげながら園庭を走り,築山を上り下り、砂場ではなにやらかがみこんで懸命にスコップで砂を掘り出している。いったいなにがあるのでしょう??
 私はいつものように保育日誌に目を通し「Um,ウム…」と、昨日のそれぞれのお部屋の様子をうかがう。それが終わるとパソコンに向かいメール・FAXを確認する。諸事!様々な私の「マスト」がどんどんと出現してくる。
そうしているうちに、あっという間に給食の時間が来て、黙々と給食を掻き込む!
子ども達は食事前、給食のお約束を大きな声で「ごあいさつ!」です。
「よく噛んで、お行儀よく、残さないように、こぼさないように!」「いただきま~す!」
かたや,私はパソコンをのぞき込みながら・・・あるまじきお行儀・・・?と反省!
 しばらくすると、園外保育のバスが帰ってきた!子ども達が元気な声で「ただいま~!」
嬉しそうな!満足感にあふれるニコニコ顔をした子が、バスを降りて正面玄関の門から勢いよく帰ってくる!が,多くの子が寝ぼけマナコで「疲れた表情!」である。
「いっぱい遊んだんだね~!」お迎えの先生が声をかける。なるほど山ほど遊んで!おいしいお弁当を食べて!あたたかバスに揺られると「うとうと」・・・熟睡!だった~!のでしょうね!
ひとりの子が「ただいま~~!おみやげ!」といって何かを出そうとリュックを開ける!
なかなか出てこないが,懸命に探して・・・大切そうにしまっていた「何かを」取り出してきた。
「これ!どうぞ」お迎えで並んでいた3人の先生達に、1枚ずつ,丁寧に渡してくれたのは「花びら」でした!惜しげもなくその「おみやげ」はすべてお迎えの先生方に配られた!
こんなに優しい子を育てたのは「だ~れ?!」嬉しくてずーっと大切にとっておこう!そう思った! たった一人の子の「思いやり」に接して、私たちは「ご家庭も、園も、間違っていないのかも!」そう感じた秋のある日だった!(1ケ月前のできごとです)


サッカーはこども達に・・・

2017年11月24日

今年のガーデンサッカー大会は年長チームは2チーム同点から,チームじゃんけんで優勝することが出来ました。チームじゃんけんは,負けたチームは残念ですが、子ども達はもちろん,かかわる全ての最も後味の悪さを残さない方法として幼児サッカー連盟がこれまでも取って来た方法です。
 優勝するのは,実力もさることながら,運も大きく影響してなかなか難しいものです。
しかしながら,総得点21点,失点0は素晴らしい結果です。おめでとうございます。
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 さて、試合が被った為,十年ぶり程に,年中・小組のコーチのお役目をさせて頂きました。一番感じたのは,試合に臨む子ども達の表情が,十年前と全く変わっていないという事でした。「キラキラした目,緊張も感じさせられるのですが,やる気でやや興奮気味の表情!高いテンション!」何か大きなことが始まる期待感なのでしょうか!
急遽の事で,準備不足でボールの準備が無く,アップは体だけに終わりましたが,子ども達はおかまいなしで元気一杯,懸命にボールを追いかけてくれました。結果は1試合目,8点も取られてしまいましたが後半PKで,年中少チーム・公式戦初得点となる1点を入れることが出来て,決めた子も,他の子ども達も全員が体全体で飛び上がり喜びを表しておりました。この貴重な1点の喜び・嬉しさから,この子たちのサッカーが始まるのかと思うと,この1点は大きな宝物です。3試合目にも試合は引き分けたものの本日2点目の得点も流れの中から生まれました。再び子ども達は歓喜の声を上げていました。
この大会で感じたのは,幼稚園で日頃は,甘えん坊で,よく泣き、お母さんから離れられないような子が,試合に臨んでみると,想像もつかないような強い表情と姿をみせてくれることでした。人間は多面体といいますが,たくさんの応援・緑の芝生のピッチ,そこに立つことが,かねては絶対見せてくれない表情と行動を引き出してくれるのでしょうか?。この大きな経験が、子どもの可能性を引き出しているのは間違いないでしょう!

私どもも子ども達にそんな見えていない能力と創造性を、引き出す環境づくりこそが大切と通解させられます。このことこそが私ども保育者の仕事であり,やりがいであるのではないかとふと感じた1日でした。さあ明日からまた頑張りましょう!
園長


待つこと・選ばせることの大切さ!

2016年11月26日

 少し前のお話ですみませんが,9月鹿児島こども療育センターの運動会に行ったときのことです。いくつかの種目中,興味深かったのはTVの「サスケ」ばりの「忍者」競技でした。忍者になった子ども達がポールの一本橋を渡り、跳び箱を飛び,鉄棒にぶら下がり,背丈ほどの高いキューブロックの壁を登り,飛び降りる。幼稚園の5歳児ほどの子どもがどんどん挑戦していきます。子ども達は目を輝かせながらそれをやりこなしていきます。子ども達の試技にも感心しましたが,一番印象に残ったのは周りの保育者・保護者達が、子ども達の幾度の躊躇の繰り返しにも,どれだけ時間がかかっても自ら行くまで「じーっ」と待って応援してあげている姿でした。挑戦し「自分の力でやり遂げる。」それは必ず子どもの達成感と自信に繋がります。
 また,もうひとつ気づいたことはこの種目中、子ども達が自ら競技を「選び挑戦する」部分が設けられていたことです。私たちもやらされるのではなく何かに挑戦するときは自分で選び達成したいものです。子ども達も一緒です。やるとやらされるでは達成感が違います。自ら選んで挑戦し達成することは「達成感」と「自信」を得る一番の近道であり、また自立への一歩です。大きな集団の私どもの園の保育環境とそのまま比較は出来ませんが、全ての子どもの育ちにとても大切な部分と感じさせられます。
私たちも子ども達を待ってあげられる時間と選ばさせる心の余裕を持って接してあげたいものです。ご家庭でも心がけてみてください、きっとお子様の目がきらきら輝く様になるのではないでしょうか!!。園長 dsc_0630


園庭の宝探し???

2016年10月23日

 「徒然草」ずいぶん長い間お休みしてすみませんでした。ご無沙汰しております。この間にいろんなことの書き溜めが山ほどありましたので,マイペースながらぼちぼちと公開させていただきます。話の時季時間と実際とが,かなり前後しますがご容赦ください。よろしくお願いいたします。園長
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運動会前のある日,朝から職員室に「園長先生!」と大きな声で訪ねてくる子どもがいました。「園長先生!大きな石が取れた!」と石を手に立っている。「すごいね!~」と答えるとはちきれんばかりの笑顔で・・「また取ってくる!」と園庭に走り出す。
「なるほど」と思い当たり,園庭に出てみるとしゃがみ込む子ども達のグループを発見!何をしているのかと近づくと・・・園庭の表面に,小さく顔を出している石が実は地中に大きく埋もれた石の一片らしくつまり「氷山の一角です」,それを取ろうとみんなでどうやったら良いか?試行錯誤して石の周りを別の石で掘ってみたり,懸命にチャレンジしているところでした。また、園庭を見回すとほとんども子たちが,懸命にバケツ片手に熱心に小石拾いに集中していたのでした!
 実は伏線がありまして,前日,月曜日は運動会も近く水曜日は予行練習という事で,朝のこの時間に3~5歳全員に声掛けして石拾いをしたのでした。
子ども達にこれが「作業」という意識はまったくありません。
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これは楽しい「宝探し」なのです。先生が片付けようと「Sくんの拾ってくれたバケツの石,この中に入れようか?」と言葉かけすると「いやだ~」と抵抗する。中を見ると10cm×15cmほどの、土にまみれの掘り起こされたとわかる大きな石が入っていました。それでも、「大きい石だね!頑張ったんだね~。」と声をかけると「うん」と嬉しそうに顔を「くしゃ」として笑い,その一声で納得!先生のバケツに入れてくれました。
 きっと子ども達は,前日の経験から今日の自由あそびの時間は自ら小石拾いあそびをやろうと思い立ったようで,全員「石ひろい」で遊んでいたという訳です。一種の連鎖で本日のブームとなったのだろうと思います。
子ども達の興味・やる気は大人の概念を超えたさまざまな「ところ」で発揮されるものです。何気なく保育者が安全を考え,必要から子ども達に良い経験になるだろうとさせた石拾いが「遊びとして広がった」また,一つ子ども達の創造力と可能性にに気づかされた思いがしました。     園 長


大雪にはならず

2016年1月20日

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写真は1月19日(火)「靖国神社」の二番目の鳥居です。懸命に雪かきをしている係りの方が印象的でした。私の全日の経営委員もこの3月で2年の任期が終了します。最後の委員会に18~19日で行ってまいりました。委員会・研修会場の市ヶ谷に、宿泊した九段下から徒歩で向かう途中に出会った光景でした。残念ながら時間の関係でこの手前から靖国通りの歩道に折れ参拝はできませんでしたが、若干の雪程度なら東京の朝を歩いてみるのも良いものです。
18日(月)は「都心に大雪!通勤混乱」とのニュースで報道を見つつ、雨靴は?などと重~い気持ちで雪の東京に向かったのですが、私の予約便も欠航で、空席待ちで次々発に乗り込み、到着した昼頃は何事もなかったかの様に街は普段どおりに動いておりました。研修会の打ち合わせには遅れたものの、無事本研修に参加することができました。
 19日の帰りは会議がやや長引き、予約便の繰り上げができなかったのですが、鹿児島着午後8時頃の空港は吹雪のように雪が舞い、車には5cmほど積もっていました。夜、雪の積もった車はどれも一緒に見えて、広い駐車場では捜し出すのは本当に一苦労、おかげで濡れてますます寒さが身にしみたのでした。

明日を心配して園に帰り、暫く仕事をして様子を見ておりましたが、さほどなく予報は小雨~曇りで「積もる事は無いな」と判断して帰宅しました。

大人にとって雪は本当に厄介なのですが、翌日の保育日誌には各担任が19日の朝降った雪に子ども達が大喜びしたことと「積もったら、雪合戦・雪だるまが出来る」と期待に胸ふくらませた子ども達の様子みて、明日の積もって欲しいという期待を異口同音に書いておりました。自身子供の頃の雪景色への期待感を久々に思い出したところでした。

雪は大人とっては大変厄介なものですが、子ども達にはワクワクする大きな楽しみを与えてくれる学びへの自然からの贈り物なのです。残念ながら今回は積雪とまでは成りませんでしたが、子ども達がデッキの上の雪ならぬ「氷」をかき集めては思う存分楽しんだ朝でした。子ども達のそんな純粋な心を大切にしたいものです。

 


© 認定こども園 吉田南幼稚園

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