さいごのページ

2021年10月26日

10月24日(日)、第39回目を迎える吉田南幼稚園運動会が開催されました。
まん延防止措置等の影響もあり、予定より2週間遅れての運動会。
この日を迎える事が出来たことを、心から嬉しく思います。

F9DA93BE-D256-48B6-869B-91219E390386

普段の運動会とは違い、9月は「まん延防止措置等の登園自粛依頼」があり大勢の子ども達が園への登園を自粛していました。
運動会のれんしゅうも十分に出来ない中、子ども達は本番を迎えるのだろうか?
特に幼稚園生活最後の年長クラスにはマーチングや組体操などの出番が待っています。

1カ月近くお休み(自粛)する子ども達が不安にならないよう、何か手段はないだろうか?
先生たちはたくさん考え、ドキュメンテーションを使って「家庭でもできる取組み」を発信しました。

おうちじかんでやってみよう マーチング

十分な練習が出来ない中、子ども達それぞれのパート別の練習動画などをドキュメンテーションで配信しました。
吉田南幼稚園の「保育の姿」は写真だけでなく、動画でもお届けできる♪その長所を活用しての取組でした。
たくさんの先生たちが「パート別に演奏」、それを他の保育者が撮影しての情報発信。まさに「One Team」となった保育者の姿がありました。
くみたいそう おうちじかん

組体操なども、登園自粛期間に「家庭で家族と組体操が出来るのでは?」という提案から、
様々な技を撮影して発信しました。登場する子ども達が「ポイント」などを伝える姿もあり「自粛期間、お休みしている子ども達とも1つに」なったような気がしました。
IMG_5621

本番の子ども達の姿は、1冊の本でいえば「さいごのページ」。その舞台を迎えるまでには年長児の子ども達と、保育者が「運動会を通して1つになる姿」が確かにありました。
限られた時間の中。1つの目標に向かう子ども達と保育者はいつも「対話」を欠かさず過ごしていました。年長の子ども達自らが、「組体操の2人組の時はさぁ~、足を上げすぎると崩れちゃうから気を付けないといけないよね。」毎日のサークルタイム(保育の振り返りの時間)の中で、その日の事を振り返り、誰もが主体的に取り組んでいたように思います。

IMG_5664

そして、これまでとは全く新しい「組体操の姿」を吉田南幼稚園の歴史として残してくれました。まさに「One Team~こころをひとつに~」。
子ども達と先生たちにとって運動会最終章、「さいごのページ」が本番の姿にありました。お父さん、お母さんからもらった「盛大な拍手!!」は子ども達の「自信」へと繋がる事でしょう。

IMG_5672

子ども達、全員が中々揃わず「音を合わせる」事が出来ない日も続きました。そんな中でも、子ども達は自らのパートを一生懸命に練習を積み重ねていきました。きっと「ひとりではこんなにがんばれない。みんながいるから、みんなと演奏するから。」が子ども達の日常の姿に現れていました。年長児というまだまだ小さな子ども達の心にも、しっかりと「ひとりではなく、みんなで!!」という集団意識や協同する心が育っているのを強く感じました。「最後まで粘り強くがんばる力」を体験する事ができたはずです。

IMG_5645

子ども達は日々成長しています。
昨日よりも今日。今日よりも明日。小さな小さなからだでも、大きく大きく伸びようとする芽が育っているのです。

IMG_5636

運動会本番の姿が全てではありません。普段できることも緊張で出来なくなったり。普段出来なかったことが、本番では出来たり。
当日の姿は最後の1ページなのです。そこに至るまでには何ページ、何百ページと子ども達の日常の姿があり、これまでの過程(歩み)があります。

IMG_5657.MOV

だからこそ、結末だけでなく。これまでの「あらすじ」をしっかりと見て頂く事を、とても「大切」にしているのです。
そして本番当日の子ども達の姿は「さいごのページ」からまた1年後に「あらすじ」となって振り返る時がきます。「自分という物語」の主人公はいつもあなた達。その物語が幸せにあふれるよう、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが登場するように、私たち「先生」もその物語を豊かにするためにいる事を実感しました。みんな、本当によく頑張りました♪

 

© 認定こども園 吉田南幼稚園

認定こども園吉田南幼稚園