光と影

2023年12月14日

季節は秋から冬に変わる時期ですが、今年はとてもあたたかい12月ですね。

さて、最近の幼稚園の子ども達の遊びの姿をご紹介します。

11月は秋に落葉した色とりどりの葉っぱや松ぼっくり、どんぐりなどを使い子ども達が作品を作りながら遊ぶ姿が多く見られました。

12月になると、遊びは少しずつ変化していき「光と影」を感じるような遊びが増えてきたように感じています。

こちらはライティングボードの上で半透明の様々な形状・色をしたパネルを使って遊ぶ姿です。

光の上で遊ぶことで色の混色がはっきりと浮かび上がったり、壁や天井にパネルの色が投影され幻想的な光の影が映し出されます。

ロフトの下の暗い空間で、子ども達はその美しい世界を楽しんでいます。

こちらは満3歳児クラスが数カ月かけて作っていた水族館です。波を想像させる青のカラーテープが白い光を柔らかい

な海の中のように感じさせてくれます。子ども達が家庭で週末に行った「水族館」のお話をしてくれたことから、水族館ブームが起こりこのような環境構成になりました。

写真では中々伝わりずらいと思いますが、本当に幻想的な空間でした。

ICT教材とプロジェクターを使い、子ども達が色塗りした海の生き物たちを壁面全体に映し出しました。

自分の塗った絵が動き出すことに感動する子ども達の姿がありました。

ICT教材はタブレットで遊んでいるようなイメージが強いかもしれませんが・・・そうではありません。子ども達がこれまでの保育の中で制作した物(アナログ的作業)などがデジタルの力を借りる事で、実際に動き出したり、音がふきこめたりなどアナログで終わっていた遊びを次の世界へ広げる道具のようなものです。

これから予測不能な時代を生きる子ども達。乳幼児期からしなやかなで柔軟な発想・創造力を身につける事も大切な力になると考えています。

12月はクリスマスがあるので、ステンドグラスやツリー作りも各年齢で行われていました。子ども達はカラーセロハンで作ったツリーを光にかざし、その美しく光る不思議な世界に魅了されているようでした。

光の先には影がある。ただ影も真っ黒のものだけでなく、色鮮やかな影が地面や壁に映し出されることに「なんでだろう?」と子ども達の興味関心は広がっていきます。

預かり保育の子ども達が作ったクリスマスツリーも、中に電球を仕込みました。自然光でも綺麗でしたが、夜になると印象が変わります。暗闇の中、キラキラと多様な色を浮かび上がらせるツリー。

12月は「光と影」遊びが様々な年齢において展開されていました。幻想的な世界は子ども達の感性を育む大切な時間となっているようです。

 

▲ライティングボードで様々な色のパネルを組み合わせて遊ぶ子どもの姿(満3歳児)

© 認定こども園 吉田南幼稚園

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