春の自然に気づく子ども達

2024年4月20日

よしだみなみようちえんの園庭には、子ども達がたくさんの自然が感じられる環境がそろっています。

自然豊かな園庭は「春」になり、野草から花が咲きだしたり、せんだんの木やシマトネリコの木の上には野鳥がたくさん遊びに来てくれます♪

4月の園庭を探索していると子どもたちから沢山声をかけられます。

「えんちょうせんせ~い、みてみて♪きれいなおはなをみつけたよ♪」

大人にとってはありふれた光景のように見えてしまいますが、その時の子ども達の目は「何か大発見をした!!」ようなキラキラとした目をしています。

まさに、自然の豊かさに「心が動かされた」。そんな表情をしているのです。

夢中になって、プランターを動かしたりしている子ども達。

どうやら「ダンゴムシ」を探しているようです。年中、年長児になると1人で探すよりも、お友達と協力して探す方が「より早く、より多く」ダンゴムシ

を見つけられることを子ども達は知っています。遊びの中で、それぞれが役割(指示する人・堀る人・持ち上げる人)を分けながらダンゴムシ探しをしている姿。見方を変えれば私たち大人

達の社会と変わりません。子ども達は遊びを通しながら、無意識に「社会生活と関わったり」「言葉で伝え合ったり」する経験をしています。

「ほ~ら、いたよ~♪」「みてみて♪」

大切そうにダンゴムシを見せてくれる表情がとても素敵でした。

もう1つ、素敵だなぁ~と私が感じた事。それは、小さなダンゴムシを指先で丁寧に、丁寧に扱う姿です。小さなダンゴムシにも「命の大切さ(生命尊重)」を持ちながら

関わっている事が非常によくわかります。そんなすがたにとても嬉しくなりました。

砂場の近くには、お皿をひっくり返して土台にしてあります。その上に、黄色が美しいタンポポの花が乗せられていました。

きっと、おままごと遊びで使ったのかもしれません。吉田南の子ども達はこのように自然物と共存しながら遊びを広げていきます。

そして無意識に自然と関わる中で、季節に咲くお花。春の香り。春の風など目に見えるものだけではなく五感を通して「感性」が育まれているのではないでしょうか。

シロツメクサの花を大切に握っています。花束のように色のグラデーションを考えているのでしょうか?

「ひと~つ、ふた~つ」と花の本数を数え始めました。これも遊びを通して「文字や数字に触れ合う姿」です。

机の上で、文字や数字を叩きこまれるよりも、よっぽど楽しくて、素敵で、記憶が定着しやすいのは間違いありません。

そして花束はだれに贈られたのか気になりますが・・・きっと大切なだれかものとに届けられたのでしょう。

園庭の細い植栽達が春になり、子ども達に狙われています。

白い花が咲いた事に気づいた子ども達は揺らしながら「ゆきみた~い♪」と喜びながら何度も何度も揺らしています。

木が折れないかと心配しながらも・・・自然を色々なものに見立てる力。

そして、自身の身長よりもかなり高い位置に咲く花の開花によく気づくなぁ~と感心していました。

 

子ども達の完成は本当に豊かです。

身近な環境の変化にすぐ気づきます。

私たち大人が成長過程の中で失くしていった「目」を、子ども達は持っているようです。

 

子ども達と同じように、私たち大人も「上を向き」生活していかなければなぁ~と子ども達に教えてもらいました。

 

園長【ハシグチ】

© 認定こども園 吉田南幼稚園

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