なんだこれ!!

2021年9月16日

まん延防止措置に伴う自粛期間中の保育の中、登園の少ないなかでの年少3歳児クラス。
砂場で遊んでいると何かを発見したようです。

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恐る恐る、潰れないように握ったこの生物は何?
抜け殻?新種の生物?
「なんだろ~これ?」「はじめてみたなぁ♪」という子ども達の声には【新たな発見をした科学者のような】高揚感を感じました。

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向きを変えたりしながら、新たな生物の「観察」がはじまりました。
これが何なのか?知りたくてたまらない様子です。
もし、こんな場面が家庭でもあった時は、答えを知っていても教えないであげてください。
子どもに生まれた「1つの問い」に対して「考える(過程)」手段を是非教えてあげて下さい。

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さあ、図鑑をもって子ども達がこの生き物が何者なのかを調べました。
この「知りたい」「やってみたい」という気持ちが子ども「主体性」であり、大人がたちが大切に育ててあげたい「種」なのです。
主体性が生まれるには偶発的な事や物もありますが、環境を整える事で生まれる事もたくさんあります。
私たち吉田南幼稚園は「自然との出会い」「生き物との出会い」という物語が子ども達に生まれやすいように、たくさんの樹木を植えています。
そして芝生のゾーン、水回りのゾーン、築山ゾーン、ツリーハウスゾーンにもたくさんの命が存在します。
場所によって生息する命の違いを感じたり、その生き物の特性を感じる力を環境構成で整えています。

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えっ、虫でしょ虫。と思われる方もいるかもしれませんが、この「命との出会い」や「知りたい」という「探究心」が将来子ども達にとって大きな力を育てるのです。
大人になった時を想像し、この図鑑がもっと高度なウイルス研究の論文だったとしましょう。
コロナウイルスのワクチンも非常に優秀な研究者が探究に探究を積み重ね開発した事でしょう。けどその開発者も小さな頃、幼児期の頃があったはずです。
幼児期からウイルスについて探索していた訳ではなく、きっと身の回りの小さな「気づき」や「不思議」から学びを深め、その「種」が周囲の大人たちの適切な関りによってスクスクと育てられ、世の中にとって素晴らし仕事を生み出しているのではないでしょうか。

大人の当たり前基準や物差しでは計りきれない程の営みが、保育の現場では日々生まれているのです。
そういう事を吉田南幼稚園では日々、大切に保育をしています。

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