保育の質を高める
2016年9月15日
認定こども園でも
幼稚園でも
保育園でも
近年、全国あちこちの研修会でも非常に重要視
されているのが「保育の質の向上」。
軸となる教育要領も平成30年に変更となりますが
大きな軸は同じだと考えます。しかし、子ども達は数十年前と
環境は全く違います。ライフスタイルの変化にともない
子ども達の体や、心、価値観、様々な変化があるようです。
現在を生きる子ども達に向けて、現在教育を行う保育者達が
様々な研修を受け、園で試行錯誤しながら、保育の質を
上げていかなければなりません。
現在、本園では「研究保育」を各年齢ごとに行っており
13日火曜日は5歳児の研究保育を行いました。
保育者は「ねらい」や「学び」、感じてほしいことを設定し
それに合わせた保育を行います。
ベテランの保育者から新人保育者までが同じ保育をみて、
感じたことや気づいたこと、それを最終的にディスカッション
します。実際に保育している者も、見ている者も
自分には見えない部分の気づきがあるようです。
保育者、子ども達にとって大切な時間です。
今回のテーマは「秋」。
年長ということもあり、保育の導入で
「秋の葉っぱは、なぜ色が変わるのでしょう?」
と中々むずかしい言葉からはじまりました。
保育者が秋の葉の写真を見せ、実際の葉っぱから
なぜ色が変化するのか。子ども達に話をしていました。
「葉脈」と、5歳児にはとっても難しい言葉が
出てきましたが、丁寧な説明から子ども達も
理解していました。
さあ、実際に葉を取り葉脈を見てみよう♪
葉っぱはここから、ごはんを食べるんだよ。
など、ワードひとつひとつ工夫していた担任。
こうやって、意見がある時は手をあげる。
就学に向けて少しずつ、歩み始めています。
きれいな挙手ですね。
実際に研究保育で使われた葉っぱ。
今回の大切な教材を朝、担任が集めてきたもの。
さあ、そしたらこの秋の葉っぱを描いてみよう。
じっくりと葉の観察をしたので、葉の細かい部分まで
上手に表現していました。
ひとりひとりがどのような気持ちで描くのか。
制作中はどんな姿が予想されるのか。
こんな場面では、どのような声掛けを行うか。
公開は出来ませんが60分の設定保育に対し、細かく
B5用紙3枚分、指導計画を立てているんです。
導入で子ども達の興味を引き込むことが出来たので
かなり集中しています。
ひとりひとりに寄り添いながら。
もくもくと描いています。
色を塗る際、グループで絵の具を出す時トラブルが
起こりました。年長さんは「自分たちで問題を解決する力」
もねらいの中に含まれています。保育者も、あえて声を
かけず見守っていると自分たちの力で、お互いがなっとく
いくように解決策を見つけていました。
さあ、どんどん色を塗っていきますよ。
水彩絵の具の特性をうまく生かせるかな?
斬新な塗り方、これもまた個性。
上手に配色しています。
梅林のイチョウも、こんな感じで黄色くなりますね。
同じ題材でも、それぞれの個性がでますね。
キッチンペーパーでトントン、水けを取り除きます。
ペーパーに付いた絵の具もまた綺麗です。
子ども達が「秋」という環境の変化、そして
四季の美しさを感じ取る「きっかけ」として今回の
保育は終了しました。
最後はみんなで、それぞれの絵を鑑賞しました。
綺麗ですね♪
夕方から職員で今回の研究保育について会議を行いました。
新人の先生たちからは「ああいう声の掛け方があるんですね、
私も早速明日から取り入れてみます。」など学びがあったよう
です。ベテランの先生達からは指摘というより、アドバイス。
こういう部分をもっと工夫すると保育の広がりや連続性が
見込めるよね。などなど。
充実した研究保育になりました。
これからもがんばっていきましょうね♪